施設生活をする子どもの胸にしみる作文 ~文集より~

施設生活をする少女が母親が冥界から帰った後、泣いている 養育

家族と離れて施設生活をする子どもの胸にしみる作文 ~文集より~

私は幼い頃からずっと家族とは生活していません。

小さい頃から児童養護施設で家族と離れ、施設生活をしてきました。幼い時だったので、入った時のことは覚えていません。でも、大きくなっていくたび、自分はどこにいるの?自分の居場所はどこって思うようになりました。弟二人はママと家で生活しているので、時にはママをせめることもあったかもしれません。でもそれを口にしたことは一度もないよね。ママも自分もつらいってことはわかってたからだよ。

でも一番つらかったのはママと離れる時かな

私はママが会いに来てくれるって知った日はずっとはしゃいでたよ。でも逆にママと離れたときはママがいなくなったら一人で泣きじゃくっていたよ。これって自分がこのまま、ママと一緒にいたいっていう気持ちがあったからだと思う。でも正直この気持ちも薄くなっていた。

そして、施設が自分の家って思うようになってた。

ママは私が悪い子とつるんだりしたら、その子とつるむなって怒ってきたけど、私はそれはムリって言い続けたよね。だって同じ施設の仲間であるし、仲の良い友達のような関係でもあったから。だからママにそんな事言われるのとてもいややった。私が警察に何度もお世話になったときは、次はママあんたのこと捨てるって言ってきたよね。この言葉は今もずっとひっかかってる。私の周りは捨てられてきた子とかいるから、本当に捨てられるのかって今でも心配やから。

ママ私の事を本当の家族の一人として見てくれているのかな

私はもう十三年も施設生活をしている。十三年も経つと本当に自分の居場所が分からなくなる。卒業したら、一緒に暮らすと言ってたけどゴメン正直とても不安やねん。だから急には一緒にすごすことはできひん。ママがきらいとかじゃなくて、自分も高校とかに集中したいし、急やとママと仲良く生活できるか、ママとの生活がつづくかってわからんから。

またちがう施設ですごしつつ、だんだん家に帰る準備をするから、少し一緒に暮らすの遅くなるかもしれへんけどまっといてほしい。

これを聞いても見捨てんといてな。今まで自分の気持ちぜんぜん伝えられなかった。ママにきらわれたくなかったし。でもこれって本当にママのこと大好きできらわれたくなくてママと一緒にいたいって思ってるからだってここの仲間たちに教えてもらった。この作文聞いてもママぜったい見捨てんといてね。ママは私にとって世界でたった一人の大事なママってことはまちがいないから。

おすすめの勧めの本

やさしくわかる!愛着障害

事例でわかる愛着障害

愛着障害は何歳からでも必ず修復できる

愛着障害・愛着の問題を抱えるこどもをどう理解し、どう支援するか?           アセスメントと具体的支援のポイント51

発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本

ケーキの切れない非行少年たち

母という病

父という病

愛着障害の克服

「子供を子どもを殺してください」という親たち

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました