親の期待で子どもを見ない
自分の世界 自分の意見
自分の意見が芽生えてくる
他人と自分との違いを考えるようになる
このように、親の期待とは裏腹に、子どもは親に疑問を感じ、客観視するようになっていきます。
親の期待で子どもを見ずに、子どもの意見をよく聞き、まずはその気持ちに共感しなければなりません。
ですので、子どものSOSに気づいたらきづいたら、日頃のぶつかりは横に置いておいておき、一緒に遊びに行くとか、ご飯食べに行くとか、今までとは違った工夫も必要かもしれません。
また、色々といろいろと話すことで、やっと分かり合えたと思っても、すぐに別のことで衝突・・・。全く根気が入りますよね。
親は親一年生です。授かった子へ期待を寄せるのは当然です。ただ、その期待は親のみる世界であって、子どもが進みたい世界とは違うものです。また、親としての親学びがあればよかったかもしれませんが、皆がそうではありません。ですので、成功例も失敗例も、いろんな形で誰かと共有しましょう。
今回はそんな親御さんへ参考になる、子どもたちの声をご紹介したいと思います。
中学生作文 「先生たちへ」(卒業するにあたって)
迷惑かけたと思うけど、後悔してない
今までしてきたこと、元には戻されへん。でもそれでもいい。迷惑かけたと思うけど、後悔してない。だって、普通の子は優しさ知らんし、悪い子は悪い子って決めつける。その分悪い子は人を見分ける力がある。こいつはいいやつや、こいつはいいやつやのにいいところを出せてへん。普通の子はそれがない。うわべだけで付き合うのが上手やし、言いたいこと、はっきり言わへん。だから何考えてるかわからん。
悪いことしてるやつも、わからんやつはわからん。それは自分が知ろうとせんからやと思う。人を信用せんと分らん。自分がそうしてきたみたいに。だから普通の子が嫌いやった。
「悪い」はSOSやのに
大人は普通の子が好きで、悪いやつは嫌い。中身知らんくせに、外見で判断する。「悪い」は、SOSやのに。寂しいから楽しい方に行ってしまう。それを気付いてあげようとしない大人。それがあかんねんって今でも思う。努力をすればいつかはその子も気づいてくれる。それを待つことができる人が、その子の気持ち、わかってあげられると思う。
待つことができたから偉いとかじゃないと思う。やっぱ一番は、子どものことを思う気持ちがあるかないかやね。自分もその中の一人。わかってほしくても気づいてくれへん。
大人の人は子どもの意見を聞かんから、悪くなるんやと思う
でも、自分は自分で親の気持ち、考えへんかった。それがお互いのだめな部分やってんなって今思う。でもSOS出したら気づいて一緒に遊びに行くとか、ご飯食べるとか・・・、そしたらちょっとは悪さのしかた変わると思う。大人が全部、悪いんちゃうけど、大人の人は子どもの意見を聞かんから、悪くなるんやと思う。自分らも自分の意志が弱いから、落ちこぼれになるんやと思う。あたたかい大人ががんばってくれたら、子どもたちの心が開くんやって思えた。
最近信用できる人に出会った。裏切るようなことはしたくないと素直に思った。でも、いつかどこで何がおこるかわからんから、約束はでけへん。それでも、なるべく裏切るようなことはしたくないと思った。信用できる大人に出会えてよかったと思ってる。卒業する前に知ってほしかった。
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