「自分でできるはず!」は気持ちが離れる
小学高学年や中学生だからといって、「自分のことは自分でする、自分のことは自分で言う」という段階に、何かしらの原因でそこに至っていない子に、「ちゃんと説明できるはず、自分で考えてできるはず」、と接しても気持ちが離れるばかりです。何より安心感を与える必要があります。そのためには、「一緒に」という視点が重要になります。
安心できる人に心を開く
例えば一緒にしんどいことをした時に
★「しんどかったなあ。途中でさぼろうかと思ったよ(笑)」
➡ 大人でもそんなこと思うのか
★「しんどかったけど、やり遂げた後は気持ちいいな」
➡ 自分も同じだ
★楽しいことを一緒にして、子どものように無邪気に「楽しかったあ!」と体を一杯に使って楽しい気持ちを表す
➡ 本当に楽しそうな人を見ると、こちらまで素直に楽しく感じる
★くったくなく大きな声で笑ったり、人目をはばからずうれし泣きをしたり
➡ 素直に一緒に笑える、泣ける
つまり、子どもは大人が一緒に何かをしてもらうことで、その人と同じ気持ちであることを確認できます。
子どもは、ポジティブな気持ちを共有できた人に安心感が生まれます。そう感じさせてくれる人が、特別な人となり、その人の言ういうことに耳を傾けるのです。
自信の獲得
次に心がけることは、地道な日々の心の整理です。自分のことを自分でする、自分で自分のことを言う、という段階に至っていない子どもは、日々、小さなことで心がつまづきます。前向きになれても、次に日に友達に阻害されたなどと感じたりしたら、すぐに「どうでもいい」「どうせ私なんか」となってしまいがちです。
なので、心の整理を常にしてやり、心を前向きにしてやる。そうすると、昨日までしてきたことが継続でき、継続できれば積みあがるので、自信がつきます。
そして、不信や自信喪失➡心の整理➡前向き➡継続➡自信、この繰り返しを行うことで、自信が増えていき、やがて自分自身でこのサイクルを身に着けられるようになります。
非常に参考になる本
愛着障害・愛着の問題を抱えるこどもをどう理解し、どう支援するか? アセスメントと具体的支援のポイント51
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