愛着診断テストと人間関係

不安な気持ちの子どもを抱いている 非行

愛着スタイル に対する画像結果

愛着診断テストで自分の人間関係の傾向を知ろう

自分自身を愛着という視点で見るときに、愛着障害の「障害」という言葉に抵抗を感じる方もいると思います。

さて、愛着診断テストというのをご存じでしょうか?

気軽に受けられるこのテスト、自分がどのように人と関わるかがわかります。たとえば、友達や家族との関係で不安を感じたり、距離を置きたくなったりする理由が見えてきます。診断を通じて、自分の心のクセを知ることで、どうすればもっと良い関係を築けるか考えるきっかけになります。

愛着(アタッチメント)スタイル診断 - 人とどんな関わり方をするタイプ?

愛着スタイル診断テスト – 人とどんな関わり方をするタイプ?(アタッチメントスタイル) | Hitostat

愛着スタイル

愛着スタイルは、心理学の概念で、幼少期の親子関係がその後の対人関係にどのように影響を与えるかを示すものです。発達心理学のジョン・ボウルビィによって提唱されました。

愛着スタイルには主に「安全型」「不安型」「回避型」「混乱型」4つのタイプがあります。それぞれ異なる対人関係のパターンを表します。

愛着は、幼少期に親や養育者との関係を通じて形成され、その後の人間関係にも影響を与えます。診断を通じて自分の愛着スタイルを知ることで、人間関係の改善や自己理解に役立てることができます。専門家のサポートを受けることで、更に深い理解が得られます。


愛着スタイルについて

安定型

この愛着スタイルは、経験から学びを得て、良好なコミュニケーションを通じて成長し、自己価値を保ちながら他者とのつながりを深め、満足度の高い人間関係を築くことが可能です。信頼、安心感、そして他者との親密なつながりを重視する特徴があります。自己と他者のニーズをバランスよく調整し、相手の感情に敏感に対応できるため、安定感のある関係を築けます。成人の56%が安定型の愛着スタイルをもっているそうです。

回避型

この愛着スタイルは、感情的距離を保ち、強く自分を守ろうとする結果、他者とのつながりや支援を遠ざけることになります。親しさや依存を避ける傾向があり、過去の経験から他人との関係に不安や恐れを抱いています。孤独や不安を感じながらも、親密さを避けることで、心理的に不調になることがあります。成人の約25%が回避性愛着タイプを持っているとされています。

不安型

この愛着スタイルは、感情的な距離を保ち、自分を守ろうとする結果、他人とのつながりや支援を遠ざけることになります。常に不安や緊張を感じ、また、自己肯定感が低いため、他人からの拒まれたり見捨てられたりすることを強く恐れます。他人に依存しやすいものの、不安感が強まることがあります。適切なサポートで、安心できる関係を築くための方法を学ぶことが重要です。成人の約19%が不安な愛着タイプを持っていると言われています。

混乱型(恐れ回避型)

この愛着スタイルは、幼少期に一貫性のない愛情や恐怖を受けた経験により形成されることが多く、親密さが深まると不安を感じ、相手を避ける傾向があります。他者との親密さを求めつつ、同時に拒絶や傷つきを恐れる矛盾した行動をとります。他者から拒まれることを恐れ、感情を抑え、深く関わることを避けようとするため、人との関係が不安定になりやすいのです。自己開示し、自己肯定感を高める取り組みやセラピーを通して、より安定した愛着スタイルに変えることができます。

愛着スタイルを変える事はできるか

できます。

ただ、注意点があります。安定型の人との関りがない環境下で安定型の愛着スタイルになるのはとても努力が必要です。これを踏まえた上で、愛着スタイルを変える方法について説明します。

①自分のパターンを選ぶ

まずは子どもの時の両親や養育者との関係を振り返りましょう。これはカウンセリングやコーチングでも最初にすることです。以下の質問に答えてみてください。

  1. 小さいころ、親はどんなふうにあなたと接してくれましたか?
  2. あなたは親にどんなふうに返事をしたり、行動したりしましたか?
  3. 困ったことがあったとき、誰に助けてもらいましたか?
  4. 親のことを信じられましたか?信じられなかったですか?

現在と過去の愛着スタイルを比べることによって、現在もそのパターンがあるのかどうか、変化したかが見えてきます。親が当時どの愛着スタイルだったのか、そうした親にどのように寄り添えるのかを考えてみるだけでもかなり楽になりませんか?

②自分自身を受け入れる

自分自身を受け入れることが出来るか、これが非常に重要です。誰しも、ダメなところも、良いところもあるのです。両方を受け入れられたら、自分の強みを使って「他者の役に立てた」という体験ができること、「自分にもできることがある」と感じることが出来ることが、自己肯定感を高めるのです。

自分を受け入れられないと他人も受け入れられません。自分自身をありのままに受け止めましょう。


③心を開こう

他者との関係がうまくいかないのではなかという不安が、不安定な愛着スタイルを築きます。なので、次のことを意識してください。

  • 自分の苦手なところやうまくいかないところを話してみる
  • 相手との距離感を考える
  • 人それぞれの立場になって考えてみる ➡その人の思いを尊重する
  • 人を「こうだ」と決めつけないようにする

人は皆違う人間であのだから、折り合いをつけることが大切なのです。

 

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