私の支援経験では
反抗とは愛着の問題、愛着障害の一つの行動化です。
反抗期の非行・・・愛情不足を紛らわす行為
非行に至る背景とは何か
それはまず、身近な人との関係、身近な環境でしょう。子どもにとっての親、親に代わる養育者との関係性、或いは、家庭、生活の場との関係性です。そういう関係にある人・場所が、反抗期の子どもにとって安心できるものかということです。つまり、反抗とは養育者との愛着の問題なのです。
安心できない人、場所とはいかなるものでしょうか。それは、いわゆる虐待(身体的・心理的・性的・ネグレクト的)だったり、死別、離婚だったり、養育者の精神的疾患、過干渉、過剰な期待、兄弟間格差だったり、また、ヤングケアラー、児童手当目的など、養育者の所有物化とも言える問題だったり、その子どもの置かれている辛い背景です。
反抗期の非行の動機とは何か
そうした背景から、やがて「問題行動につながる動機」が生まれてきます。
寂しさ、孤独感、嫉妬心、独占欲、他罰的思考、無力感、不全感、自己否定、自暴自棄・・・
これら心のしんどさを紛らわしたい、かき消したいというエネルギーが、いわゆる反抗期の非行と言われる問題行動に発展してしまうことがあるのです。これらはいわゆる愛着不足の問題からきているのです。
非行の具体化
非行や反抗は具体的には
内に向けば自傷的行為、精神的な乖離(かいり)状態などに、
外に向けば暴力や暴言、家出、破壊などの行為となっていきます。
大事な視点は、その子にとっての「安心」を見つめ直すこと。愛着という視点を持って見つめ直すことが大切です。
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