「口出しし過ぎ」は非行の大きな原因
過度の口出しは危険
「自分でやりなさい」と言っておきながら、子どものすることを見て「違うじゃない」とダメ出し・・・
子どもが自分の思うようにしないと過度に口出ししてしまう親御さん。
子どもが失敗しないよう気にかけて、ちょっと手助けしてあげているつもりだけなのですが、いつまでも赤ちゃんのように、ついつい守りすぎてしまうのです。
そして、子ども何かしようとする前に全部先にやってしまいます。
自分の内面に気づき始める高学年
しかし、小学高学年にもなると「自分」と「他人」の違いに気づき始めます。
つまり、自分の世界を持ち始めます。
口出しし過ぎる親に
「うるさい」
「うざい」
と感じてしまいます。
もちろん、親としては将来のことを考えて、わが子のことを心配しているだけでつい言い過ぎてしまうわけですが。
口出しし過ぎる親に対する子どもの2タイプの反応
先ほど小学高学年になると反発があると言いましたが、全く逆のパターンもあります。
親が過度に口出しし過ぎるしすぎる時、子どものタイプは、大きくは次の2タイプに分かれがちです。
①反発する
②意見を言わなくなる
①のタイプの子は対応の難しい思春期を迎えます。
ですが、きちんと自己主張ができていますので、紆余曲折を経て、他者と自己の主張のバランスを学習していきます。
②のタイプは一見「素直な子」です。
しかし、口出しの多い親に対し、「何を言っても無駄」と思い、自分の意見を言わなくなってしまうのです。
ところが抑え過ぎた感情や欲求はやがてくすぶり始め、思春期を過ぎてから爆発することがあります。
昨今、大きな事件を起こす犯人の人物像に、近所ではまじめと評判だったとか、優等生だったとか言われることがありますが、それがこの一例でしょう。
反発は自分の意見が出てきた証拠
親への反発は自分の意見ができてきた証拠。付き合うのは大変ですが、意見に耳を傾けましょう。
本人も、自分とは何なのか、他人をどう受け入れるのか、そういったことに非常に悩み、戸惑う時期なのです。つまり、しんどいのです。
なので、振り回されながらもなるべくありのままを受け止め、寄り添ってあげましょう。
「口出し」し過ぎて、子どもの欲求を押し込めてしまわないようにも気を付けましょう。
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